まずやってみる。
やり続けると飽きてくる。
ちょっと趣向を変えてみる。
そこに技術を見出す。
技術を高めようとする。
同じことをやっている人をみつける。
その人のやり方を知る。
そして、さらに技術を高める。
むつみの散歩中、ただうんちを拾うだけじゃ面白くないから、うんちポジションに入ったところで、地面にちり紙を置いてそこを的にして落とさせるゲームが始まるわけです。
そうやってそれを毎日やってると飽きてくるから、今度は地面に置かずに両手でちり紙を広げて宙で受けるというゲームが始まるんです。
それの最初の頃は、かなり過剰な枚数のちり紙を使って受けていたものを、どんどん枚数を減らしていくんです。そうやってギリギリの枚数まで研ぎ落とされて、無駄のない技術が習得されていきます。
で、これこれこういう技術が自分にはあるんだ、という話を誰かにすると「え、甘い甘い、誰々なんか、それ、片手でやってるよ」という情報が入ってくるんです。
私一人でやっていたら両手でちり紙を広げるというところまでしか発想がいかなかったところに、新たな情報が入ってくることで、それに気づき、今度は片手でやることにチャレンジするんです。
そして、片手で出来るようになると、今度はそこからギリギリまでちり紙の枚数を減らしていくということが始まるんですね。
こうやって『技術』というものは高まっていくものなのかもしれません。