分散のススメ

やろうとしていることがある。自分がそれをやろうとしているからといって、そのことだけを一生懸命やってても、なかなか継続させるのは難しいです。

整備も鈑金も塗装も出来たからといって、そんな現場作業の技術があるということだけでは、なにかのきっかけですぐに仕事が無くなります。

このリスクを回避するには、とにかく分散しておくほうがいいと思うんですよね。能力の分散がいると思うんです。

私は長いこと自分の仕事をネットで公開しています。そうするとですね「あんたより凄い鈑金出来るひといますけど」みたいな、こんな直接的な言い方じゃないにしろ、そう言った意味のことを書き込まれたりもするわけです。

こっちとしては、他には無い技術!みたいなそんなこと目指してないので、的外れな話もいいとこなんですが、とにかく、一個の技術に拘ってはいません。私が欲しい能力は完結させる能力です。

完結させるのに必要なのが「能力の分散」だと思うんですよね。

良いお客さんから仕事依頼されるそれなりに可愛げのある人柄←←←、なんとかトータルでまとめあげるそれなりの技術、そしてそれを新たな需要に向けてアピールできるそれなりの表現力、これらがあるから、ただの一つの特殊技術も持たなくても完結させることが出来るわけです。これが能力の分散です。自分の使える時間、物事に取り組む時間の分散と言い換えてもいいかもしれません。

決まった元請けからの仕事をこなすのは、サイクルに回っていくイメージで効率はいいです。毎回違うお客さんからの仕事は毎回完結のイメージで安定してないように感じます。決まった元請け、例えばディーラーからの入庫なら面倒な見積りもなく元請けが決めた見積りからのレス率でやりますから、自分で見積りする煩わしさがない。ないけど、その分、元請けの事情ひとつで明日から仕事が無くなるリスクがあります。どんなに技術があってもその技術を知ってるのは元請けさんだけですから、急に他から仕事を取ってくるなんていうことはそうそうすぐには出来るものではありません。

だから能力の分散なんです。

ホームページが作れる。見積りが出来る。現場の仕事が出来る。お金を貰うことが出来る。動画を作ることが出来る。文章を書くことが出来る。

どれもそこそこの能力ですが、これだけ分散できてれば物事を完結させることはできます。

物事を完結させられると、しぶとくなれます。

自分の得意なことだけ夢中になって極めるのって使う脳の場所が同じで集中力が上がるからやりやすいんですよ。じゃなくて、わざわざ、現場作業とはまったく使う脳も使う筋肉も違うことをやってそっちにも時間を割いていくのには意味があるんです。しぶとくなるためです。

 

というわけで、お気づきでしょうか、このように、なんにもネタがなくてもブログを書くということも能力の分散なのです。