質問の回答

今日は、メールの方で質問をいただいのですが、個人的な話ではなかったので、ここで答えようと思います。

質問内容は錆への対処についてです。

最近の動画では、錆をキレイに取り除いてますが、そういうレストアとして受けているのでやっております。

で、必ずしもキレイに取り除かなくても、錆を止める方法はありまして、それが以前に動画で出したこともある「サビランジャー」などの防錆塗料です。

これは、錆が残っていても、そこに浸透してそれ以上の進行を抑える効果があります。

でも、これも使えるところとそうでないところがあります。

錆の出かたには2通りあって、鉄板の表面が錆びてしまうものと、鉄板の裏面から錆びてそれが表面まで進行してきたものです。

発生源が表であれば、それは浮き錆だけ落として錆を抑える塗料で処置できますが、発生源が裏面から来てるものだと、表に出てる錆はごく一部なので、いくら表から防錆塗料を塗っても意味がありません。こういう場合は切り貼りをやらないと、またすぐに錆びてきます。

表の錆であれば、見えてる錆がすべてですから、そこに処置してあげればいいのです。

裏面から錆びて穴が空いてるようなところを、上から鉄板被せて溶接し閉じてしまうと、もともとそこの裏面は水気が抜けにくくて腐ってしまったわけですし、見てる錆がすべてではありませんから、閉じたことで、また水気が抜けなくなり、残った錆がまた腐っていきます。

溶接で閉じるならば、切り取ったパネルの裏面に錆が無いことを確認して、残っているようなら切り広げていきます。

 

なので、錆への対処の仕方は、裏側からきた錆なのか、表から出た錆なのかで大きく変わります。